言語学各論

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
274851   日本文化創造学科 前期 2・3・4 2 大原 始子

授業の主題(テーマ)
社会言語学:社会的要因による様々な変種とその変化

授業の目標(講義概要)
社会的要因〜地域差、世代差、男女差、社会階層差〜に基づくことばの違いを見ていく。日本語では、居住地域差による地域方言、世代差、男女差によって生じる社会方言について、内省を交えながら、若者ことば、アクセントの平板化、「ら」抜きことばなどの現象を例に学び、最近の変化についても理解を進めていく。
日本ではあまり観察されない社会階級差、職階による変種については、英国、アメリカを例に、そこに見られる様々な現象を理論とともに学習していく。


授業計画
オリエンテーション
以下、取り上げる主な項目である。
* 世代による変種〜若者ことば
* 世代による変種〜アクセントの平板化
* アクセントとイントネーション
* 京阪アクセントと東京アクセント
* 関西で起きているアクセントの変化
* 世代による変種〜「ら」抜きことば
* 男女の違い〜丁寧表現
* 男女の違い〜談話の構成
* 職業による違い〜窓口での対応
* 社会階層による音の変異〜イギリス
* 社会階層による音の変異〜アメリカ
* 職階の違いによる音の変異
* 言語使用における階層間の態度差(hypercorrection)
* 言語使用にける男女間の態度差 (covert prestige)

評価方法
期末の筆記試験と課題のレポートによって評価する。授業中の質問への回答状況も考慮に入れる。


テキスト
適宜、文献を指示する。

備考
身の回りのことばに敏感であるよう心がけてください。